インドの至宝『布のダイアモンド』
~Kashmir & Pashmina Story~


1799年、ナポレオンがエジプト遠征から持ち帰ったっというカシミヤショールは、皇妃ジョゼフィーヌの心を奪い瞬く間にヨーロッパの貴婦人の憧れの的となりました。それは中世から、インドでも王家の人々しかまとうことの出来ない貴重な布で、いつしか「王家の布」と呼ばれることになります。
1790年パリのモード雑誌であった「ジュナル・デ・ラ・モード・エ・デュ・ダウ」がインドからのショールを取り上げて以来、パリでショールが流行るようになります。当時のショールはすべてインドのカシミヤ・ショールのことでありました。
カシミヤは細く柔軟で独特のぬめりがあり、保温性と保湿性に優れた高級素材であります。平均標高焼く1800m、高い所では約8000mにも達するKashmir(カシミール)と言われるインド北西部の高原地帯生息している独特の山羊がカシミヤと呼ばれる上質な繊維を生み出しています。カシミール地方では、15世紀後半より、この良質な獣毛を利用してショールの生産が始まったと伝えられています。

Pashminaとは
ここで、同じカシミヤ・ショールで、普通と極上とは一体何がどう違うのかというところですが、それは使用する糸の違いにあります。上質のカシミヤ・ショールは特に”パシュミナ”と呼ばれます。材料は中央アジアに生息する野生山羊で、現在は飼育されることもあるカプラヒルカスやヒマラヤ野生山羊のカプラアィベックスそしてアンティロープ等から採れる柔らかい毛です。ペルシャ語でPashmは「あらゆる種類の毛」を意味し、minaは「最上の」を意味します。この柔らかい毛はこの地域の厳しい寒さから身を守る為に動物が生やすもので、最も良質なのは、胴(腹)の下に生える毛です。これがカシミヤショールの主な生産源となります。
更に高品質カシミールショール(パシュミナ)の範囲となるのは、前述した山羊の種類の家畜山羊で高度約2700m付近で棲息しているものから搾取して手織りしたカシミヤ織のことで、現在も生産量は僅かです。ahujasonsでパシュミナとして扱っているショールは、全て厳選された貴重な山羊の毛を使用しています。
※日本では、パシュミナという品質表記が認められていないため、パシュミナでもカシミヤと表記しています。